招待状の出し方

結婚式はフォーマルな席だから、その招待状もフォーマルに。
ゲストに時間を割いて出席していただくわけですから、ルールを知って、失礼のないようにしたいものです。

宛名書き

手書きが最も丁寧とされますが、最近では印刷も一般的になってきました。

手書きの場合は太く濃く、丁寧に書くことが大切です。
横書きのデザインも増えていて、その場合は宛名も横書きとなるので、横方向に書きにくい毛筆ではなく、サインペンなども使われるようになっています。

印刷の場合も、手書きのように大きな文字ではっきりと印刷します。
印刷後に必ずチェックをして、かすれや汚れがないように注意しましょう。
簡単な方法を選択するのは相手に対して失礼になってしまう恐れがありますから、封筒の素材やデザインの関係で使用する場合を除いて、宛名ラベルの使用は避けましょう。

手渡しの場合、封筒には名前だけを書きます。
家族宛てに出す場合は、招待する方全員の名前を連名で書きます。
家族の人数が多い場合は、代表者の氏名を書いたら、それ以外の方を「ご家族様」とまとめて記載します。
連名の上限は5名程度とされていますが、封筒の形状や面積に合わせて、バランスを見て決めましょう。

親やきょうだいには出すもの?

招待状は、ゲストにお送りする案内状なので、ホスト側である家族には本来必要ありませんが、結婚式の記念にもなりますし、確認にもなるので1通ずつ用意するといいでしょう。
仲人も結婚式では身内扱いなので、招待という意味ではなく、確認・報告のために1通用意して渡します。

切手

慶事用切手を使用するのが基本ですが、最近は好きなキャラクターや結婚式のテーマやコンセプトに合った記念切手を使うケースもあります。
少し費用をかければオリジナルの切手を作ることもできるので、テーマや招待状のデザインに合わせて作るのも楽しいでしょう。
メール便や別納のスタンプは、便利ではありますが、フォーマルな招待状には適しません。

Eメールで出してもいいの?

2次会やご友人だけのパーティなら、EメールやSNSのメッセージでお知らせするのもあるいは許されるかもしれません。
しかし、時間やお金を使って出席していただくなら、ライトなお知らせよりきちんとしたものを出すのが招待する側のマナー。
ゲストに目上の方が含まれる場合は避けるべきでしょう。

招待状が簡易的になるほど、ゲストはその会を軽いものにみなす傾向にあります。
服装がラフになる、時間にルーズになる、ドタキャンする……。
「型」というのは意外に重要なのです。

EメールやSNSを使うなら、パーティの趣旨をきちんとお伝えし、出欠の連絡が確実に、わかりやすく行える方法を考えることも必要です。
簡単にWebサイトを作るサービスも登場していますが、いつでも結婚式の日時や場所を確認でき、返信に必要な項目がわかりやすいメールフォームなどを用意できるという点で、メールを送るだけよりぐっと丁寧な印象になるかもしれません。