披露宴のBGM

BGMはウェディングの雰囲気を左右する重要なツール。
曲はおまかせでいい、という方もいらっしゃるのですが、全くおまかせではおふたりの個性が出にくいのです。
1曲でも自分たちの好きな曲を選んで、それ以外の部分をおまかせにするのがいいでしょう。

音響オペレーターが新郎新婦と打合せをして、事前の準備も請け負ってくれるサービスも一般的になりました。
オペレーターが用意したBGMリストから選ぶだけでも曲が揃えられるので準備はかなりラク。
とはいえ、リストに入っているのは比較的ベーシックな曲のみなので、音楽好きからすると「ベタだなぁ」という印象になりやすいかもしれません。
やはり、自分たちらしい1曲を入れることは、オリジナリティのある雰囲気づくりには欠かせません。

入場、退場、乾杯などのシーン

入場や退場、乾杯の発声後、ケーキ入刀後などポイントになるシーンでかける音楽は、より印象に残ります。
おふたりを象徴する曲、思い出の曲、コンセプトに合う曲などを選ぶのがおすすめです。

スピーチや手紙朗読のシーン

スピーチや手紙朗読の際のBGMは基本的に歌詞なし(インストゥルメンタル)がおすすめです。
歌詞のある曲の場合、話の内容が歌詞と混ざって聞き取りにくくなるためです。
ゲストに歌詞を楽しんでほしい曲があるなら、スピーチ以外のシーンで使うようにしましょう。

●●尽くしで統一感

音楽好きなお客様の中には、こんな驚きの選曲もありました。

  • ヘビメタ尽くし
  • 永ちゃん(矢沢永吉さん)尽くし

永ちゃん尽くしのおふたりは、おふたりとも永ちゃんファンだったので問題はありませんでした。
しかし、ヘビメタ尽くしのおふたりのほうは、ご新郎がとにかくヘビメタ大好き! なのに対してご新婦は全く興味がなかったので、最初は「そんなのイヤ! 」「私1人のシーンだけでも違うのにする!」と頑なに抵抗されていました。
ご新郎が選曲していたバラードを聞かせたところ、やっとOKが出て、晴れて披露宴はヘビメタ尽くしに。

どちらも最初にご相談いただいたときはちょっとビックリしましたが、実際にはとてもカッコよかったです。
ジャンルやアーティストを揃えると、統一感が出しやすいというメリットもあります。
おふたりの好みの違いもあると思うので、上手にバランスを取って決めることも大切ですね。

生演奏で

生演奏で音楽を演奏するのもBGMの1つの方法です。
クラシック、ジャズ、ボサノバなど、多彩なジャンルがあるので、コンセプトに合わせてライブ感覚で演奏してもらうのも楽しいですね。

料亭のような純和風の会場の場合、琴や三味線、尺八などの邦楽での演奏を取り入れると風情を感じられておすすめです。
スピーチ等に使うマイク類の機材は必要ですが、それ以外は邦楽の生演奏で通す提案をすることも多いです。
和の空間は音がない時間があっても様になりやすいのはもちろん、邦楽の演奏を聴くことが初めてという方も多いので、貴重な経験として喜ばれることも多いのです。

著作権に注意

曲を制作したアーティストの権利である「著作権」についても留意しなければいけません。
会場のオペレーターが準備してくれる場合は要件をクリアできているはずですが、自身で用意する場合は販売されているCD原盤を持参するのが基本です。
会場や担当プランナーに詳細をしっかり確認して、大好きな曲やアーティストの権利を侵害しないように注意しましょう。

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