「センシティブ」に対峙する

letibee社と八芳園の共催で行われた「LGBTsブライダルカンファレンス」に参加してきました。

以前、群馬で聞かせていただいたお話はもちろん、
(その時のブログ「LGBTsウェディングで大切なこと」もどうぞ)
ウェディングを行った当事者のYさん、そしてプランニングした会場プランナーの方の登壇もあり、
それぞれの想いや、会場の意識などを直接お聞きできて、とても参考になりました。

最も印象に残ったキーワードは「センシティブ」。
“Gender Free”という言葉が日本では知られていますが、実は間違った伝わり方をしているそうで、
本来は「”Free”ではなく”Gender Sensitive“でなければならない」という主張だったそうなのです。

登壇した当事者のYさんのお話で、まさにセンシティブでなければいけないのだなと思ったのが、
プランナーの側としては、新郎新婦の状況だけでなく、ゲストの状況まで慮る必要があるということ。
ゲストとしてお声掛けしたい方に、本当に招待状を送っても大丈夫か?という気配りから必要になるいうことです。
そして、新郎新婦という言葉が適切でないケースも考えられるということ。
普段、当たり前にその呼び名を使っているので、使わない状況がすぐには想像できませんでした。
だからこそ「センシティブ=繊細に、敏感に」という言葉はとても腑に落ちました。

ジェンダーの問題だけではなく、身体的に困難を抱える方にも、家庭の問題を抱える方にもやはり同様に対峙するべきで、
ウェディングという大きなくくりにおいて「センシティブ」でなければならない点は変わらない。
お客さまにセンシティブに対峙する。
これからのウェディングに関わる者にとって、非常に大切なことなのかもしれません。

church door