新型コロナ関連|結婚式延期のお知らせ文例

新型コロナウィルスの感染拡大で、結婚式の延期、中止をする方が増えています。
1度延期をしたものを、再び延期するケースも出ているようですね。

結婚式の延期のお知らせ。
こんなに延期や中止が出ることはなく、あっても密やかに行われるケースが多い。
私も今までに事例がないため、お知らせの文章を作ってみました。

  • 結婚式を延期する
  • 新たな日程は決まっていない
  • 新郎新婦名で送る

という条件で作成し、かちっとしたものにしています。
文面をお探しの方、ぜひご活用ください。
2枚目には作文する際のポイントをまとめています。

謹啓 ●●の候 ますますご清祥のこととお喜び申しあげます
●月●日に予定しておりました私たちの結婚式について
新型コロナウィルス感染症の影響を考慮し
延期することにいたしました

お忙しい中お繰り合わせいただいたにもかかわらず
誠に恐縮ではございますが
何卒ご容赦くださいますようお願い申しあげます

新たな日程については決まり次第お知らせいたします
その折にはぜひご列席いただければ幸いです
お会いできる日までどうぞお健やかにおすごしください
                       敬白

2020年 ●月吉日
鈴木 一郎  高橋 花子

文章校正能力の必要性は高まっている

これを作った思ったきっかけは、SNSで見かけた延期案内の文章にひどい日本語の間違いを見つけたから。
花嫁さんがシェアしていたのですが、どうもネット上で見つけた印刷会社に依頼したもののようです。
その印刷会社のサンプル文面を使ったのか、ご本人が作文されたのかはわかりません。
もっと残念なのは「プランナーさんにも確認してもらった」と書いてあったこと。
担当プランナーに確認してもらったからこそ、この花嫁さんも安心して出したのかもしれませんよね。

私は今まで、コラムやブログには「手作りや外注の招待状は担当プランナーに確認してもらって」と書き添えるようにしていました。
それは日程や会場情報の間違いを避けるためでもありますが、私が外注や手作りの印刷物のチェックを依頼されて、文章の間違いを発見することもそれなりの回数経験しているからです。
新進の印刷会社や個人のデザイナーには、招待状(席次表も)のルールを知らずにやっているところも多いようで、ひどい文章を平気で販売している業者もあります。
ここ数年は一層悪化していて、デザインだけを気にして作っているんだなぁというのがわかります。
それでも、プランナーの目を通せば間違いがあってもしっかり発見できると信じていたのですが、今やプランナーがチェックしてもダメな場合があるんだと、かなりがっかりしています。

これからは「私にチェックを依頼して!」とセールストークのようなことを書かなければいけなくなるんでしょうか……きっとそれが現実なんでしょうねぇ。

自分のケースに合わせた文面を作ってほしいという方は私のプロデュースメニューのパーツプランニングを、自作や印刷会社の文章のチェックをしてほしいという方は時間制のウェディングアドバイスをご利用ください。しっかりサポートいたします!

こうなると外注や手作りのチェックを一手に引き受けたいくらい。
文章校正能力の必要性は、確実に高まっているんです。

ウェディングプランナーの役割と持つべき知識を問い直す

ウェディングプランナーの皆さん、私たちの仕事はクリエイティブと社会常識の両方が必要な仕事です。
クリエイティブな面を強化する前に、社会常識はちゃんと持っていますか?
おかしな文面の招待状を出させたら、お客様が恥ずかしい思いをします。
自信がないなら勉強しましょう。
周囲に知識が足りないプランナーがいたら、勉強を促しましょう。
ウェディングプランナーという仕事をこの先も残していくためにも。

昨今はこういった常識を知らず、コーディネートや演出のことに力を入れているプランナーも多いようで、これは喜ばれるどころか、常識を持ったお客様からすると大丈夫なの?と不安になる要素のはずです。
私は今や親御様世代のほうが年が近いですが、自分が親だったら「おい!」と思うはず。
お恥ずかしい話、プランナーになって最初の年に担当したお客様の招待状で、お彼岸を返信日にしてしまったことがあるんです。
校正を見た親御様からご連絡をいただいて「不祝儀の日付なんか入れてもらっては困る!」とお叱りを受けました。
きちんと先輩からも教わっていたので、私のミス、ご本人は知らなくても親御様が知っていて指摘してくるのが当たり前の時代でした。
最近の親御様は、若い人のやりたいようにとご意見を出さない方が多いです。
ふとした会話の中で「今はこういうのが普通なんですよね?」と、やんわり確認される親御様もいらっしゃるので。
指摘されないからいい、と流しては危険。
気づいていても、余程の間違いでない限りは我慢しようと口を出さずにいるだけかもしれません。

学校への提言:常識の講義を手厚く

ウェディングプランナーになるための学校って、現在は全日制の専門学校や短大、なんと四年生の大学まであるんですよね。
2年、4年と時間があれば、常識を学ぶ講義を入れてもまだまだゆとりがあるはずです。
そういった学校の関係者の皆さま、常識を学ぶ授業をしっかり入れていただけないでしょうか。
昔に比べて手紙も書かなくなり、文章を書くことだって在籍していた高校によって量にかなりの差があるはず。
私たちの時代は部活で叩き込まれていた敬語も、今はそこまで厳しくないようですし。
手紙やメール、敬語など、使いこなせるまでしっかり教えてくれる学校があったらいいのにと思います。
招待状だって手紙、文章の構成の基本は手紙文。
万が一の時に備えて「お詫び状100本ノック」とかやっておけば、文章や手紙の基本、敬語の基本は必ず身に付きますよ。

私は入社してから先輩についてOJTで半年間で担当デビューしましたし、関わっている社会人向けの専門学校は週1~2日に数時間の講座ですが、それでも十分に知識は学べます。
教えるだけでなく、複数の学校のカリキュラムを作り、テキストも作ったので、自信を持って「十分」と言えます。
プランニング力も常識も兼ね備えた人材を輩出できる学校は、これからますます会場からも信頼されるのではないでしょうか。