着物姿で「江戸」を満喫

昨年秋に結婚式を挙げた横本さんが企画してくださった、
着物姿で江戸の気分を満喫するイベントに参加してきました。

まずは人形町に集合!
衣裳らくやさんで着物をお借りし、着付けをしてもらって向かったのは……

江戸の総鎮守、神田明神です。

早目に咲いた桜もちょうど見頃。
雨の予報も出ていたのですが、当日は見事に雨を吹き飛ばし、着物にちょうどよい気温低めのお日和になりました。
(さすが、晴男・晴女のご夫妻です)

さて、時間もあるのでお参りしたところで、何やら神職さんや巫女さんが並びはじめ、神前挙式の参進が始まりました!

しとやかな白無垢姿の花嫁さん、凛々しい黒紋付の花婿さん。
私たちプランナーは、披露宴の準備があるため、会場が異なる場合はなかなか挙式の様子を見ることができないので、
こちらで挙式をしたお客さまたちもきっとこういう風に社殿に向かったのねぇ、と感慨深く眺めました。

桜をバックに記念撮影などしながら、今日の会場に向かいます。

Photo by M. Yokomoto

会場は神田明神のほど近くにある神田の家
千代田区の有形指定文化財である、昭和初期の貴重な木造建築。
江戸時代から17代続く材木商の遠藤家が、店舗兼住居として使用していたものなのだそうです。

 

この、江戸情緒あふれる建物で私たちが体験したのは……

Photo by M. Yokomoto

日本で唯一、江戸時代からの行商人の売り声を芸とする宮田章司師匠
その芸を贅沢にも少人数で、そして着物で聞こう、という会。

宮田師匠は、主催者の横本さんのご披露宴にも登場され、お祝いの席を盛り上げてくださいました。
私ももちろんその場にいましたので、もちろん拝聴することはできましたが、なにしろ仕事中でおひらき間際……。
またじっくり聞くことができる機会に恵まれるとは、ラッキーです!
御歳80とは思えない、張りのある声と豊かな表情が織りなす芸に、みんなで盛り上がりました。

それと、宮田師匠の「売り声は風物詩なんですよ」という言葉に、何だかしみじみ。
江戸時代、いや、戦後もしばらくは、季節感を本当に身近にして、日本人は生きていたはず。
当時は、物売りの声で季節の到来を知り、1年を過ごしていたわけですね。

途中、神田明神の参道前にある、天野屋さんのご主人が甘酒を配達してくださって、みんなでいただきました。
ちょうどこの前の夏に冷やし甘酒が流行りましたよね。
本来は甘酒は夏バテを防ぐ栄養ドリンクのようなものだそうで、麹から作るノンアルコールドリンクなのですって。
クセがなくて、ほんのり甘い、おいしい甘酒。

余談ですが、帰りに天野屋さんに寄らせていただいたら、
そちらのお母さんのお肌がすべすべでつるつる!皺がな~い!!
宮田師匠と同世代 とは思えない、みずみずしいお肌をされていて、女子一同ビックリでした。

発酵食品、おそるべし。女子チームは発酵食品に目覚めるのでした(笑)

その息子さんである天野屋のご主人も、やっぱりお肌に張りがあります。
お持ちいただいただけでなく、甘酒のことをいろいろ教えていただきました。
ヨーグルトにそのままかけて食べてもいいのですって!発酵食品の和洋コラボですね。

Photo by M. Yokomoto

そして、会場の神田の家のことも、遠藤家の方からご案内いただきました。

Photo by M. Yokomoto
Photo by M. Yokomoto

材木商だからこその貴重な木材をアソートして作られている天井や、細かい意匠が素晴らしい欄間、
家具調度も、江戸好みで派手さはありませんが、手の込んだ素晴らしいものばかりでした。
毎月8、18、28日の8のつく日には、予約優先で内覧を行っているそうですよ。

甘酒で一息ついた後にも、宮田師匠のお話を聞いたり、
横本さんの江戸~明治の写真コレクションを見たりして、貴重な江戸体験を満喫。

みんなで神田の家を後にし、やはり江戸情緒を感じる天野屋さんに着いたとき、
このシチュエーションにぴったりな黒柴のカゲトラちゃん(女の子)が登場、さらに盛り上がる!
たくさんの手になでられても動じない彼女……「人が好きなのよ~」と飼い主さん。

Photo by M. Yokomoto
Photo by M. Yokomoto

着物好きでありながら、最近なかなか着る機会がなかった私にとって、とてもいい機会をいただきましたし、
みんなで着物!という、ワクワクするシチュエーションも楽しめて、本当に楽しかったです。
そして横本さんの名プロデューサーぶりには、敬意を表します!
奥さまとお友だちのYさんも大活躍!本当にありがとうございました!!

なお、キャプションつきのお写真は、全て横本さんの撮影。
飛脚か岡っ引きか、という裾をからげた出で立ちで、たくさん写真を撮ってくださいました。
素晴らしい満開の桜も楽しめた最高の1日、せっかくなのでもう少し素敵な写真をお楽しみくださいね。

Photo by M. Yokomoto
Photo by M. Yokomoto
Photo by M. Yokomoto