「温故知“親”」 趣ある日本のアンティークウェディング(1) ’12.11.4 Masayuki & Sachiko

江戸文化がお好きで、粋に着物を着こなす昌之さん、その影響で着物に親しむようになった幸子さん。
日本の古き良き文化を通して、ゲストへの感謝を伝えたいとのご希望から「温故知”親”」というテーマが生まれました。
江戸情緒と現代の東京を一遍に味わえるロケーションで、和のおもてなしを作り上げたおふたりのご婚礼です。

抜けるような青空に東京タワーがくっきりと。

おふたりのご出身地が京都、新潟ということで、
今おふたりが住まう現代の東京、そして古きよき江戸、
その両方の空気をゲストに味わってもらいたいという想いを持っての会場探し。

挙式は当初より「神田明神」でお考えだったので、まずは神社への申込みを。
そして披露宴は、神社からの移動や横本家のお父さまが車イスであることを考慮して、
江戸の情緒を感じられ、東京のシンボル・東京タワーを間近に見上げる「芝 とうふ屋うかい」をおすすめ。
建物はもとより、ホスピタリティの素晴らしさに、ゲストを大切に考えるおふたりにも安心しておもてなしを託していただけたようです。

お化粧の仕上げはお母さまの手で。
白無垢はご新婦のふるさとの衣裳屋さんから届いたものです。

ご新郎は横本家の珍しい家紋を張り紋に。
グラフィックでデータを自ら起こしてあつらえた秘かなこだわりの1つ。

クリエイティブなお仕事をされている昌之さんは、ご友人にもクリエーターが多数。
衣裳、写真、引出物等、友人・知人の方が強力にバックアップ。

特に写真にこだわるご新郎、ご友人のカメラマンに依頼して、
前撮りも含めてとうふ屋うかいの素晴らしい館内や庭園でたっぷりと写真を撮影。
当日はご新郎の元ご上司の名ディレクションが加わって、撮影にも一層熱が入りました。

挙式に神田明神を選んだのは江戸を守る総鎮守の神社だから。
江戸から続く木遣歌を先導に参道を進みます。
ゲスト全員に参加してもらいたいというおふたりの希望が叶いました。

神社から披露宴会場への移動はおふたりがバスをご手配、
プチ東京観光をしながら移動するという粋な配慮もされていました。
受付にはご新婦のお祖母さま手作りの毬を花と一緒に飾ってゲストをお出迎え。
靴を脱いでくつろいでいただけるのも料亭のいいところ。

BGMは琴の演奏。日本の伝統の音色と風情でゲストをおもてなし。

可愛らしいイメージにまとめた秋色の装花。
アンティークな色合いが古い日本家屋にしっくりとなじみ、テーマをも表現しています。

席次表にはゲストの肩書とともにひとこと紹介文を掲載。
ゲストとおふたりとの関係がよくわかるようにしました。
会話が弾む1つの仕掛けです。
また、招待状から始まる全てのペーパーアイテムにご両家の家紋を取り入れました。

披露宴のスタートは鏡開きで。
主賓の方には、おふたり手ずから枡に注いだお酒をお渡ししました。

こだわりの披露宴、まだまだ続きます。