最初のテーマは、結婚式の真の「最初の準備」について。
結婚式をするという前提ではありません。
結婚式をしないという選択肢もある、だから私は、結婚式をするかしないか考えることを最初の準備としてお伝えしています。
ふたりにとって「結婚式」って何だろう?
本題の前に、 結婚式って皆さんにとって何でしょうか?
「節目」とか「けじめ」と昔から言われていますし、今でもそう考える人は結構多いと思います。
恋人同士だったふたりが家族になる、それが結婚です。
結婚と同時に、ふたりの間には社会的な責任も生まれます。
昔から「結婚は人生の次のステージに進むこと」という捉え方をされてきました。
「結婚して一人前」という言葉も昔はよく聞かれましたが、今でもそういう考え方は根強く残っています。
結婚とは、社会的に次のステージに進むことであり、結婚式はそれを皆さんにお披露目するもの。
そう長く考えられてきたようです。
でも日本では、婚姻届さえ出せば夫婦にはなれます。
海外には挙式をしないと届け出ができない国もありますが、日本の場合は挙式をしなくても結婚はできますね。
なのに、届けを出すだけでなく、結婚式をする人の方がまだまだ多い。
それは、気持ち的な理由が大きいのではないかと思います。
婚姻届が法律的な節目だとすれば、結婚式は精神的な節目だと言えるのではないでしょうか。
結婚式をする? しない?
では、本題にいきましょう!
結婚式するかしないか、あなたはどう考えていますか?
結婚式は絶対にしたい!という人もいれば、やらなくてもいい人もいます。
したい人はなぜしたいのか、したくない人はなぜしたくないのかを、きちんと考えて相手にも伝えてください。
男性の皆さん、「彼女がやりたいならそれでいいよ」というのはダメですよ!
ふたりで意見が分かれている人もいるかもしれませんが、結婚式をする必要があるのか、しなくてもいいのか、ふたりでディスカッションをして納得して決めるステップが大事なんです。
私はお客様にお会いすると必ず、「なぜ結婚式をするんですか?」と 質問をするようにしています。
その理由を聞いていくと、私だけでなくおふたりの間でも、相手がそんなふうに思ってたんだ、とお互いに気づきを得られることもあるからなんです。
ふたりとも結婚式がしたくないけれど、親御さんがぜひしてほしいと言っているので、親孝行のためにしたいという人もいれば、親御さんと意見が合わなくて悩んでいるという人もいると思います。
その場合はやっぱり親御さんにも「なんで結婚式をしてほしいの?」と聞いてみてください。
実の親にあれやこれや言われると、めんどくさいなぁと聞き流してしまいがちですが、ちゃんと理由を掘り下げて聞いてみると、 逆に自分の考え方が変わるかもしれません。
やらずに後悔しないために
準備の最中ずっと消極的だったけれど、挙式当日を迎えて 「やってよかった」という方も意外といらっしゃいます。
結婚式をやってみないとその本当のよさが分からない、実感できないものなんです。
最初にじっくり話し合って、と私がお伝えするのは、「やっておけばよかった」と後悔してほしくないから。
結婚式はいつでもできるよね? と最初は皆さんおっしゃいますし、確かにいつでもできるのですが、結婚して3年くらい経つと、もうできないかなあという思いに変わってくるようなんです。
私のお客様にも、結婚3年目に結婚式をした方がいらっしゃいますが、これ以上先延ばしにしたらやらずに終わっちゃう!と思って、私のところに相談しにきた、とおっしゃっていました。
それに、3年目で結婚式をした方は、私の周りだけでなく他でもよく聞くのですが、4年目や5年目は意外と聞かないなと思ったんです。
そう考えると結婚式って、ある意味「今しかできないこと」と見方が変わってきませんか?
だから、後悔をしないためにも最初にじっくりふたりで話し合い、ディスカッションをしていただきたいのです。
ふたりにとっての記念や節目を
結婚式をプロデュースする者としては、結婚式をしない結論になったとしても、ふたりだけで何かしら記念になるもの、節目になることをやってほしいと思います。
写真を撮るだけで結婚式をしない方が増えていますが、その場合もふたりだけではなく、家族にも来てもらい、撮影後にみんなで食事をしてお祝いする、そういう形でもいいと思いますし、お家でふたりで乾杯するだけでも充分だと思うんです。
大々的に結婚式をすることばかりがいいのではありません。
ふたりにとっての特別な日、「節目」をぜひ作ってみてください。