理想の結婚式場は、やみくもに見学に行くだけでは難しい、それが現実です。
いざ会場を決めて、打合せがはじまったところで、ぜひやりたいと考えていた演出ができないとか、実現できても多額の費用がかかるとか、思っていたのと違って後悔してしまうケースが少なからずあるようです。
会場が決まってから後悔する2つの原因
後悔の原因として考えられるのは2つ。
- 会場見学の際に、案内したスタッフが契約を取ろうとするあまり、しっかり確認しないまま「できる」と言ってしまった。
- 新郎新婦の頭の中のイメージと、スタッフがそれを聞いて思い浮かべたイメージとに大きなギャップがあった。
2つとも、会場側(ウェディング プランナー)の注意力があれば起こらないはずのことです。
本来お客様の要望はスタッフが引き出すべきものなのですが、残念ながらプランナーにそのスキルがない会場も存在します。
更には、会場の方針としてお客様のニーズよりも契約(予約、申込み)に持ち込むことを重要視するあまりに、かなり強硬な営業手法を講じてくるケースもあるようです。
2時間程度の接客の中でお客様自身が会場の質を見極めることは難しいと思いますが、冷静な判断ができれば気づけるはず。そのための準備をしてから会場見学にいくことが「自己防衛」につながります。
お客様が防御策を考えるなんておかしな話ではあるのですが、無駄にはならない準備なのでぜひやってみてください。
会場見学に行く前の2つの準備
会場見学に行く前の準備にも、やはり2つのパターンがあります。
- ウェディングの内容をなるべく具体的にプランニングし、必要なアイテムも把握してから、それらが実現できる会場を探す。
- ウェディングの希望やイメージをざっとふたりでまとめておき、それに対して最も納得のいく提案をしてくれる会場に決める。
1.は、私が普段のプロデュースでやっていることです。ウェディングプランナーでも誰もがやることではありません。
言ってみればプロの手法なのでハードルが高いと感じられるかもしれませんが、イベント関係の仕事をしていたり、クリエイターだったりすれば簡単なことでしょう。
2.は、プロでなくてもできるパターンです。
イメージが食い違うとでき上がりが全く違うものになってしまうこともあります。また、イメージは同じでも、クオリティで食い違いが起こることもあります。
会場側とイメージを共通させるためには、写真や映像などわかりやすい資料を持っていくのがいいでしょう。もちろん、ふたりの間でもイメージの共有をしっかり行いましょうね。