招待されたときの返信のマナー

結婚式というのは本来とてもフォーマルなパーティ。
フォーマルな招待状を出し、フォーマルな返事のしかたをするのがマナーです。

返信の基本マナー

フォーマルな招待状は封書で届きます。
そして、招待客が返事をするための返信はがきが同封され、招待状の文面にも「同封の返信はがきで○月○日までにご返信ください」と期日と返信方法が書かれています。
フォーマルな返事のしかたとは、主催者の指示通り、同封の返信はがきで期日までに返事をするということです。

最近は友人だけを招待する結婚式も増えていますので、封書の招待状でもメールでの返信を依頼されたり、Webシステムでの招待連絡で返信もメールフォームだったりすることもあります。
2次会感覚のパーティの場合はメールやSNSなどでの招待もあるでしょう。
そういった場合も、主催者の指示にあるとおりの内容を期日までに送ります。

招待状は当日の約2か月前に手元に届くように送られてきます。
返信期日は当日の約1か月前、この返信期日には意味があります。
ゲストの返信を受けて、新郎新婦は席順を決め、引出物の準備をし、それらを基に数量を割り出してプランナーに伝えます。
数量の締め切りは7~10日前、それを過ぎるとゲストが欠席になっても代金が発生することがほとんどです。
食材や引出物などの手配は既に完了しており、そこからのキャンセルはできないからです。

欠席しなければいけなくなったら?

万が一、出席の返事をした後に欠席しなければいけなくなった場合は、早目に連絡しましょう。
10日を切って欠席になったら、新郎新婦に自分の分の料理や引出物の代金を負担させてしまうと考えれば、その前に連絡しないと!と焦ると思います。

とはいえ、身内の不幸など、避けられない事情で欠席しなければいけなくなることもあるかもしれません。
既に10日を切っている場合は、とにかく早めに連絡し、新郎新婦には結婚式の後でご祝儀を届けましょう。

返信はがきの書き方は?

宛名面

返信先が印刷された状態になっていますが、敬称がなく「宛」「行」と書いてあるはずですので、それを線で消して「様」に直します。

返信面

■出欠欄
「ご」と不要な回答欄を線で消し、該当する回答に○をつけます。
図のように、回答がメッセージになるように前後に書き添えると丁寧です。
出席の場合:喜んで【出席】させていただきます
欠席の場合:残念ながら【欠席】させていただきます

■名前、住所欄
「ご」「お」を線で消し、名前と住所を記載します。
「ご芳名」と書いてある場合は、「芳」も相手を敬う意味なので一緒に消すようにします。
家族で招待されている場合は、全員の名前を書きましょう。

■メッセージ欄
お祝いのメッセージなどを記載します。
家族で招待されて、もし全員が出席できない場合などは、通信欄として誰が出席するかを明記するようにしましょう。

結婚式の場合、「、」「。」(句読点)は使用しないのが慣例です。
お祝いの気持ちを込めて、返信する際にも慣例に従っておくのが安心です。

■アレルギー確認欄
アレルギーや体調および宗教上の食事制限など、必要な情報を記載します。
食事に関して体調、ひいては命にかかわるようなゲストが、安心して食事できるように配慮して設けられているものです。

最近増えている食事に関する記載欄ですが、好き嫌いを聞くためのものではありません。
体調に関わるようなことでなければ、新郎新婦の手を煩わせないように、出されたものをいただくのがマナーです。
嫌いなものが出た場合は、残しても問題はありません。

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