披露宴の料理のラインナップは式場によって異なりますが、
一般的には西洋料理(フレンチ、イタリアンなど)、日本料理、中国料理、創作料理と、
それらをミックスした折衷料理といったジャンルに分けられます。
西洋料理(フレンチ、イタリアンなど)
ウェディングのほとんどの会場で提供されている料理が西洋料理です。
いわゆる「フルコース」スタイルのメニューで出されています。
ブッフェ料理の場合も、基本的に西洋料理がメインとなっています。
一昔前は結婚披露宴で西洋料理と言えばフレンチだったのが、イタリアンも多く見られるようになってきました。
一般的にはフレンチはソースを味わうフォーマルな料理、イタリアンは素材を味わうカジュアルな料理というイメージが強いですが、最近ではあまり違いがなくなっています。
フレンチにはコースの中にスープが、イタリアンではパスタが組み込まれる例が多いので、そこが大きな違いと考えればいいでしょう。
ゲストの顔ぶれと、料理のボリューム感や味付けがマッチするかどうかをメインに考えることが大切です。
日本料理(和食)
ホテル、専門式場など、料理の種類が豊富なところ、または料亭で提供されています。
酒宴の席で出される「会席料理」を基にした献立(メニュー)がほとんどです。
素材等の関係で、他のジャンルよりも少し金額が高い設定のところが多いようです。
日本料理では祝いの席における食材や盛り付けの事例が多く、親世代以上のゲストにとっては祝いの席にふさわしい料理として喜ばれるかもしれません。
また、若い世代にとっては普段なかなか食べることがないため、新鮮に映るという面もあるようです。
中国料理(中華料理)
日本人にとっては馴染みの深いジャンル、ゲストにより気楽に召し上がっていただける料理ということもできるでしょう。
一昔前は大皿から取り分けて食べる印象の強かった中国料理も、「ヌーベル・シノワ」と呼ばれるムーブメントを受けて、コース形式で提供されるようになっています。
宮廷料理の流れを汲んだ装飾性の高い盛り付けを楽しめる中国料理であれば、華やかさも添えられます。
ご飯や麺など日本の食事と共通する要素も含まれることから、世代を超えて食べやすい側面もあります。
創作料理
「●●キュイジーヌ」のようなオリジナルの名称が付いているものは「創作料理」と分類されます。
例えば、日本の食材をフランス料理の技法を用いて調理している、というようなこと。
創作料理のレストランはもちろんですが、式場・ゲストハウスがオリジナリティを打ち出すために取り入れている例もあります。
折衷料理
前述の料理ジャンルをいくつか組み合わせてコースをつくったもので、日本独特の宴席料理と言えるかもしれません。
それぞれのジャンルから、華やかさ、食べやすさなどいいところを取って組み立てることで、
年齢層、性別を問わず喜んでいただけるコースになるようにつくられています。
例えば、前菜は日本料理、魚料理は中国料理、メインは西洋料理、というようなメニュー構成になっています。
いろいろなジャンルを扱っている式場でないと提供できないので、規模の大きなところでのみ選択可能です。
西洋のテーブルマナーが浸透した現在では、食べやすさを重視して選ぶ必要はそれほどなくなっていますが、
いろいろなジャンルの料理を楽しめるという点では、よりゲストに料理を楽しんでいただけるかもしれません。