ウエコレ イベント「結婚式のコンセプト」セミナー(前編)

2/11、12で開催された「ウエコレ コンセプトウェディングイベント」の結婚準備セミナーでお話させていただきました。
フリーマガジン『東京ウェディングコレクション』が定期的に行っている、結婚準備カップル向けのイベントです。

私の担当は初日の11日。
こういうセミナーはウエコレさんでも初の試みだということで、ちょっと緊張してステージに上がったのですが、
こちらの投げかけにうなずきながら、そしてメモを取りながら熱心に聞いてくださるお客様のおかげで楽しくお話することができました。
聞いてくださったお客様、ウエコレの皆さん、ありがとうございました!

時間の関係であまり多くの内容はお伝えできないということで、
コンセプトを立てる際に必要な、カップルだけでできる要素の抽出やその際の考え方をお話し、
最近のお客様のお写真をお借りして、ご希望からできたコンセプトとその完成形を見ていただくというスタイルに。

せっかくなのでここにもポイントだけ書いておこうと思います。
長くなるので前後編の2記事にしますね。

式場や相談デスクに丸投げしてはダメ!

結婚式を考えるためには「ハード&スペック」と「ソフト」の2つの要素が必要になりますが、式場を見つける目的だけに絞ると「ハード&スペック」だけでも決めることができてしまいます。
でも、本当に重要なのは「ソフト」の要素
なのに、式場や相談デスクでは聞かれないこともあって、式場を決めてしまってからできないことや予算オーバーになってしまう原因になることも多いのです。
先に自分たちで「ソフト」の要素を考えて、相談に行くことが大切です。

フツーのウェディングは人・式場によって違う

「フツーのウェディングでいいんです」という希望のカップルもいますが、フツーの基準は人それぞれ。
式場で「フツーがいい」とオーダーしても、そこの施設や設備によって提案は全く違います。
自分たちにとっての「フツー」とは何かをしっかりまとめる必要があります。

コンセプト&テーマのすすめ

コンセプト&テーマを先に決めることで、大事にしたいポイント(優先すべき内容、正確な予算把握、どんな会場でやるべきか)がわかります。
やりたいことができなかった、予算がかさんでしまったという、よく聞く後悔も防ぐことができます。
前述の「フツーのウェディング」にも通じますが、人によって一見同じように思える希望でも、実際は個々に違いがあります。
それを分析して、ベストなウェディングの形を考えていくのですが、その全体の軸になるのがコンセプト&テーマなのです。

大切なのはふたりの「ハート」

私はコンセプト&テーマをつくる際に、「ハート=心」と「シーン=形」の2軸で考えます。
ハートはおふたりが結婚式をする理由やゲストに伝えたいこと、おふたり自身のことなど、いわば想いの要素。
シーンはもてなし方や結婚式を行う場所など、いわば見た目の要素です。
心がありきで形が決まるので、その順番に考えることでより満足や納得いくウェディングができます。

ふたりでつくれるコンセプトの「素」

コンセプトをつくる際にはカウンセリングをしておふたりのことや希望を詳しくお聞きします。
その際にお聞きすることを、セミナーでは「コンセプトの素」と名付けてお伝えしました。

  1. 結婚式をする主旨と目的
  2. これだけはやりたいこと、やりたくないこと
  3. 実現したいイメージ
  4. こだわりたいアイテムや演出
  5. スペック的要素(特に招待する顔ぶれ、支払い可能金額)

この5つのポイントを、次のプロセスで考えてください。

  1. ふたり別々に5つのポイントを考える
  2. お互いに考えたことをすり合わせる
  3. ふたりの考えをまとめる

以下の注意点はぜひ守ってください。

  • 「新婦(またはどちらか一方)の希望通りで」というのは禁句!
  • ご両親の意見も必ず聞いておく
  • 順番どおりに考える(ハートの要素が先)
  • 優先順位をつけて考える

式場を先に決めてしまうのは、シーンの1要素を先に決めてしまうことです。
結婚式の準備を始める頃は、全体像を自分で見ることはなかなか難しいのですが、
全体が見えないうちに部分を決めてしまうのは、準備を進めていくうちにひずみが生じる可能性もあります。

おふたりの「ハート」が同じだっとしても、「シーン」は好みや演出等の兼ね合いを考えて導き出していくので、全く同じものになることはありません。
逆に言えば、「シーン」のキーワードが同じだったとしても「ハート」が違えば完成形は違うものになるのです。
コンセプトの素をまとめるだけでも、かなり全体に目を配れるようになると思いますので、ぜひ考えてみてくださいね。

このセミナーでウェディング写真を披露することを快く引き受けてくださった3組のご夫妻にも感謝です。
本当にありがとうございます!!

続きは後編でどうぞ。