結婚式そのものは想像がつくけれど、結婚式の準備となるといつ何をすればいいのかわからないという方は結構多いんです。
結婚式の準備には期日が決まっているものがあるので、それを軸に解説します。
どこで結婚式をする場合でも スケジュールはほぼ同じですので、わからない方はぜひ読んでおいてください。
期日の決まっている3つの準備
準備の軸となるのは、以下の3つの期日です。
理由がわかりやすいように、あえて逆順で説明します。
- 結婚式当日の10日前頃
- 人数やアイテムの数を確定します。
依頼するアイテムやサービス、 披露宴のプログラムの内容もここまでに確定します。
会場によって2週間前のところもあれば、1週間前のところもありますが、この期日を過ぎると、 基本的に数を減らすことはできません。
- 約1か月前
- 招待状の返信日はこの時期に設定するのが慣例です。
出席者の人数は、招待状の返信を基にカウントします。
1ヶ月前なら仕事の予定なども調整しやすく、返信しやすい時期だからです。
早くても遅くても、調整がしにくくて、相手の負担になってしまいます。
返信日以降に、体調不良などで欠席になる方もいますが、人数は、先ほど見たように 10日前頃に確定するので、これ以降も変更は可能です。
- 約2か月前
- 招待状はこの頃に投函や手渡しで招待したい方にお届けします。
招待状のお届けから 返信の〆切日までの1ヶ月間は、招待した方たちが スケジュール調整をするための期間です。
すぐに返信をください、とするのは 基本的に失礼にあたるので、3~4週間は空けるようにします。
※急に結婚式をすることになったという場合は、専用の言い回しで、招待状が届いてすぐの返信をお願いします。
これは返信日まで2週間程度しか取れない場合に使うものですので、それ以外は通常の慣例に従って返信していただくようにしましょう。
- 約3か月前
- 招待状の作成をします。
2ヶ月前に招待状を出すためには、それまでに招待状を完成させる必要がありますよね。
デザインの選定、文面の作成、印刷、あて名書きなど、意外とたくさんの作業があるので、招待状の準備のために1ヶ月ほど取ります。
- それ以前
- 招待状を作りはじめる3ヶ月前までに会場を決めれば、一般的なスケジュールで準備を進められます。
会場の申し込みは、半年前くらいが一番多いというデータがありますが、どんなに早く申し込みをしても、本格的な打合せを始めるのは招待状を作る3か月前頃から、という会場も結構多いんです。
人気の会場や特定の日付を考えているのであれば、そこが空いているうちに決めなければいけませんが、そうでなければ、会場は慌てて決める必要はありません。
期日が決まっている準備はこれだけ、これ以外は、いつ準備してもいいんです。
招待状以外の気になる結婚式のアイテムの準備についても見ていきましょう。
各アイテムの準備
衣裳
特にスケジュールに左右されるのはレンタル衣裳です。
レンタルの申込みには日時と場所が必要なので、 会場が決まれば衣裳の準備がはじめられます。
早い時期に行くほど、予約が入っていないドレスが多く残っていますので、早めにショップに試着に行きましょう。
衣裳はのんびり決めればいいや、という方でも、ヘアメイクリハーサルを行う1ヶ月半前~1ヶ月前頃には衣裳を決めておいてくださいね。
オーダーや販売の衣裳に関しては、自分だけが使うものなので、場所が決まっていなくても準備ができます。
ただし、オーダードレスの場合は制作期間が長いですし、販売ドレスでも サイズ直しをするなら時間も必要になるので、間に合うように準備を始めましょう。
会場のデコレーション
お花屋さんとの打合せは 1ヶ月半~1ヶ月前頃に行うのが一般的です。
でも、デザインについて考えることはいつでもできますよね。
SNSでパパっと探して考えようと思っても、意外とはまってしまって時間が足りない!となりがちなんです。
納得いく準備ができないまま、打合せの日が来てしまってはいけないので、早めに取り掛かることをおすすめします。
花は生き物なので、気候などの関係で、希望する花が確実に手に入らないこともあります。
花の種類まで細かく決めすぎても、かえって実現できない可能性も。
事前準備はイメージくらいまでにとどめておいて、お花の種類などの詳しいことは、打合せでお花屋さんに相談して決めるのが成功の秘訣です。
進行プログラム・演出
会場では1ヶ月前頃の司会の打合せを、進行を決める時期としていることも多いのですが、司会との打合せは、紹介のしかたや細かい段取りなどを調整する場です。
どんなことをしたいか、そのために必要なものは何か、考える作業は先にどんどん進めておきましょう。
ムービーのように制作に時間がかかる演出もありますし、手作りアイテムを使おうと考えているなら手作りするための時間も必要です。
また、打ち合わせの際に気に入った演出が高額で、予算調整ができず断念をした、ということもよく聞きます。
早めに考えておくに越したことはありません。
料理・引出物
料理はいつでも決められますが、試食をしたい場合は、試食会の予定を早めにプランナーに確認して、スケジュールを押さえておきましょう。
引出物は、今は相手によって内容を変える「贈り分け」が当たり前になり、選ぶのにも時間がかかるようになりました。
数は返信の届く1ヶ月前にならないと決められませんが、品物を決めるのはどんなに早くても大丈夫。
親御さんに相談して決めるなら、そのための時間のゆとりも必要なので、空いた時間を有効に使って選んでいきましょう。
こだわりやイメージが実現しやすいスケジューリング
私のお客様には、カテゴリ単位で準備のスケジュールを確認できるように オリジナルの表を作ってお渡ししています。
一般的には、衣裳は衣裳、ヘアメイクはヘアメイク、と、まったく別々に準備が進められていきますが、これだと、ご本人がコーディネート全体をイメージできないことも多いんです。
関係する複数のアイテムやサービスが融合して、ひとりの花嫁が完成するわけですから、準備もトータルに捉えてもらうようにしています。
それから、大切にしたいことにより時間をかけられるスケジュールを作ります。
そのため、準備のスケジュールは一組ごとに少しずつ違います。
やりたいことに優先順位をつけましょう、と前にお伝えしましたが、優先順位が高いことほどしっかり時間を取る、これが大切なんです。
最初に結婚式の内容をできるだけ具体化しているのも、こだわりたいことに、とことんこだわる時間を取っていただくためです。
考えたり、選んだりすることも準備の楽しみ、追い立てられるようなスケジュールで、楽しめずに終わってしまうのはもったいないですよね。
コンセプトやテーマを決める時期
コンセプトはすべての準備のベースになるので、時間もかけて、最初に決めるべきだと思っています。
私の場合は、
- コンセプトやテーマを決める
- 結婚式の具体的な内容を決める
- それが実現できる会場を探す
という段取りで進めていますが、この方法が合う方ばかりではありません。
- 会場を見学に行く
- 会場のおすすめ演出・コーディネートをコンセプトにする
というのも1つの方法で、 それが合っている方もいます。
どんな結婚式がしたいですか? と聞かれて、
装飾など、形のあるものを思い浮かべるなら、会場を先に。
伝えたい想いなど、形のないものを思い浮かべるなら、 コンセプトを先に決めるのが合っています。
今までいろいろなお客様と接してみて、私はそう分析をしています。
あなたはどちらのタイプですか?
結婚式は長い準備期間を経てつくられます。
準備が楽しめれば、結婚式当日ももっと楽しくなります。
長い準備期間を楽しめるように、ゆとりあるスケジュールで進めてみてくださいね。