結婚式に対する親子の感覚のギャップとは?

フジTV「ノンストップ!」をごらんいただいた方、
ありがとうございました!
実は朝から外出のため、まだ本人は見ておらず、後で録画で見る予定です。

親子の感覚のギャップという切り口でお話することは珍しいので、
取材の時にお話したことについて書いておこうかと思います。

■世代による結婚式の違い=結婚式イメージの違い

20年前辺りまでは、会社関係者や親族を招待して行う、かっちりとした結婚式がほとんど。
100名を超える披露宴は当たり前、私も100名超の結婚式を担当するのは日常茶飯事でした。
披露宴のプログラムは定番の内容を変えることは珍しく、主賓の挨拶も当然入れる、というもの。
まさに現在の親御さん世代はこの時代に結婚された方々なので、かっちりした結婚式が当たり前のイメージというわけですね。

15年前くらいから「オリジナルウェディング」という概念が定着。
特に都内ではレストランでのウェディングやプロデュース会社が増え始めます。
招待客はさほど変わらず、会社関係者も呼ぶのが当たり前に呼んでいましたが、呼ばないケースも出てきます。
「しがらみ」を避けたい人が、海外挙式+国内パーティをするというのもこの時期からではないでしょうか。

ここ5年前後で、結婚式のカジュアル化が進んでいます。
北海道では一般的な会費制の披露宴が全国的に増えており、その場合のゲストは友人中心。
親族を呼ぶケースもありますが、家族・親族と挙式+会食をした後に会費制のパーティという2部制にして、それぞれに適したスタイルで披露宴を行うことも増えています。
「なし婚」というワードもよく言われますが、実際には何もしないのではなく、
写真のみ、挙式のみという、ミニマムな結婚式を選択するカップルが増えていると考えるのが正しいでしょう。

■親子バトルはあるのか?

これは取材の中でもコメントしましたが、
カジュアル化が進むからといって、みんなそうしているのではなく、
かっちりとした結婚式をしているカップルもまだまだ多いが、
会費制に代表されるカジュアルな結婚式にする方も増えてきていて、
その選択の傾向がはっきり分かれてきていると感じます。
家の考え方、会社や友人関係などの環境などによって、人の価値観は形成されますし、
経済的なバックボーンも影響するので、それによっても選択は変わってきますね。

かっちりした結婚式を選択する方の感覚はさほど以前と変わっていないんです。
なので、親御さんとバトルになることもまずありません。

カジュアルな結婚式を選択する方についても、
きちんと事前に親御さんにも相談していれば、揉めることはまずありません。
お打合せでお会いする親御さんは、バリエーションが増えたことに驚いていて、
選ぶのが大変ねー、とおっしゃったり、私たちのころはこんなにいろいろなかったから羨ましいわ、という感想が多い。

時折、まだ親に結婚の報告をしていないんです、という方が会場見学に来ていたりしますが、
やはり順番的には、まず結婚の報告、こんな結婚式をしようと思っているという相談をするべき。
親御さん世代にとってはそれが当たり前なわけですから、当たり前ではないことをされればつい反応してしまいますよね。

結婚式において、親は子どもである新郎新婦と一緒にゲストを迎え、もてなす立場です。
親御さん世代はそれが当たり前という感覚を持っているので、結婚式について知っておきたいと思い、心配もするわけです。
今どきのスタイルにやみくもに反対をするというわけではないはず。
なぜそうしたいのか、理由を知れば協力してくれる方のほうが多いと思います。

ちゃんと親御さんにも報告・連絡・相談をすることで、親子バトルはしなくて済みます。
自分たちの希望がぐっと叶えやすくなるはずですよ。

親御さん世代へのお願いとしては、ドレスやテーブルコーディネートなど、ビジュアル的な希望については新郎新婦の意見を尊重してあげてほしいです。
ただ、自分たちの世代からどう見えるかは大切なので、そういった目線でアドバイスをしてあげてくださいね。
上司などの目上の方もいらっしゃるなら、親御さん世代にとって素敵な花嫁さんに見えることがとても重要だと思いますので。

和装や引出物の内容についても、よくわからないと迷ってしまうことが多いので、そういう部分も親御さんの出番ですよ。

新郎新婦が主体になったとしても、結婚式が家族にとって大切な日であることは変わりません。
親子の強力タッグで、思い出に残る楽しい一日にしてくださいね!!

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